メンバー紹介

本田 智則tomonori honda

ゼロエミッション国際共同研究センター 環境・社会評価研究チーム 主任研究員

本田 智則tomonori honda

ゼロエミッション国際共同研究センター 環境・社会評価研究チーム 主任研究員

[所属部門]

持続可能システム評価研究グループ
IDEAラボ(Research Laboratory for IDEA)

[連絡先メールアドレス]

tomonori-honda@aist.go.jp

自己紹介

持続可能な社会実現に向けた市場制度設計、HEMSやスマートメーターによって蓄積されたエネルギー消費実態とAIを融合させることによるライフスタイル分析や次世代スマートホームのあり方について研究を行っています。
持続可能な社会実現に向けた市場制度設計ではESG投資をはじめとした金融商品の環境パフォーマンスを定量的に評価し、市場原理に基づきながら環境負荷を削減できるような金融商品の開発を目指し、その基礎的な研究を行っています。環境と金融というと不思議に思われる方も多いかもしれませんが、国連環境計画などでは重要な課題として取り上げられています。環境問題への対応というと新材料・新製品等の開発が重要ですが、これらの開発には「資本」が必要です。すなわち、投資や融資、そして株主の同意といった金融の果たす役割は非常に大きなものと考えています。 しかし、環境と金融という分野では定量的な評価がほとんど行われてきていませんでした。そこで、私たちの部門で行っているライフサイクルの視点に立って、環境と金融の融合を目指した研究を進めています。
もう一つの研究の大きな柱としてHEMSデータやスマートメーターによって蓄積された大規模データをAIを用いることによって解析することで、従来知ることが困難だった家庭内での生活者行動を定量的に把握することで、生活者の便益を損なうことなく、さらには向上させつつ省エネを実現できるようなライフスタイルの発見やそれにむけた設備の開発を進めています。こうした研究を通じて将来の日本におけるエネルギー源の一つとして期待されている自然エネルギー普及に向け、太陽光発電などによって発電された電力を工場や住宅間で最適化するための新しい電力取引市場設計に関する研究も行っています。

研究概要

金融商品の環境パフォーマンス定量評価に関する研究
環境投資指標の開発と指標の活用を促進するための制度設計
資本サプライチェーンに基づく温室効果ガス排出量の算定
自然エネルギーを活用した電力市場設計

略歴

2005年3月- 東京大学工学系研究科博士課程修了 博士(工学)
2005年4月- 産業技術総合研究所LCA研究センター 博士研究員
2005年10月- 産業技術総合研究所LCA研究センター 研究員
2008年4月- 産業技術総合研究所安全科学研究部門 研究員
2013年3月- 産業技術総合研究所安全科学研究部門 主任研究員
2016年2月- 産業技術総合研究所 エネルギー・環境領域 研究戦略部 企画主幹(出向)
2017年2月- 産業技術総合研究所安全科学研究部門 主任研究員

研究実績

本田智則, 田原聖隆, AHPを用いた社会影響評価における保護対象の設定, 環境情報科学, pp.327-332
Hong X. Nguyen, Tomonori Honda, Ryoichi Yamamoto (2006) Quantitative evaluation of recyclability of materials for material selection, Advances in Ecomaterials (International Conference on Materials for Advanced Technologies 2005) pp.615-619.
T. Honda, H.X. Nguyen, R. Yamamoto (2004) Effect of environmental information on material selection, Transactions of the Materials Research Society of Japan, 29(5): 2129-2131.

兼務

2014年1月- 東京大学工学系研究科技術経営戦略学専攻 客員研究員

外部予算による研究

イベント