煙突などから継続的に排出される大気汚染物質が周辺10 km程度の範囲でどのような濃度分布をとるかを計算するプルーム・パフモデル型の拡散計算ソフトです。
METI-LISの特徴は、高煙突ばかりでなく、低排出源からの汚染物質の拡散に対する周辺建物などの影響を計算に反映できることであり、その機能を用いる場合には建物位置やサイズに関するデータを入力するようになっています。また、線源にも基本的なプルーム・パフ積分式で対応しています。重力沈降性の粒子状汚染物質にも対応しています。
単一の気象条件での拡散やその複数ケースの重合を計算する短期予測と、アメダスデータ等をインポートして長期平均分布を計算する長期予測の選択ができます。
METI-LIS(Ver.2, Ver.3)は下記の産業環境管理協会のサイトで公開されています。
http://www.jemai.or.jp/tech/index.html
Ver.3の計算内容はVer.2と同じですが、ファイル構成や画面表示が変わり、いくつかの付加機能が付いています。
Ver.2 には産総研が開発した英語版があり、海外研究者や海外技術協力に利用されてきました。現在は一般に公開しておりませんが、産総研との共同研究(原則有償となります)でご利用いただける可能性がございます。
METI-LISに関する共同研究のご相談については、こちらにあるお問い合わせフォームからお問い合わせください。