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2020年6月 ナノセルロースの肺毒性に関する研究レビュー

(2020年6月2日)

王子ホールディングス株式会社および産総研の研究成果として、A review of pulmonary toxicity studies of nanocellulose(ナノセルロースの肺毒性研究の総説)と題したレビュー論文が、Inhalation Toxicology (Taylor & Francis)において2020年5月11日付けで発行されました。

ナノセルロースは、セルロースをナノメートルレベルまで解繊して得られたもので、従来にはない物理化学特性があることから、さまざまな用途への開発が進んでいます。しかしながら、繊維状のナノ材料であるナノセルロースを吸入した場合、どのような健康影響を及ぼすかについては不明です。そこで、本レビュー論文では、吸入による呼吸器系に対するナノセルロースの影響について、動物実験を中心に国内外の関連する研究報告をまとめました。ナノセルロースの社会実装に役立てられれば幸いです。本論文は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務「非可食性植物由来化学品製造プロセス技術開発/CNF安全性評価手法」の結果から得られたものです。

リンク

https://doi.org/10.1080/08958378.2020.1770901

本論文は、オープンアクセスになっていますので、全文を無償で閲覧できます。

(文責:藤田克英)