日本化学工業協会 LRI 研究報告会の発表についてお知らせ
2017年8月25日に、東京証券会館にて「日化協のLRI研究成果報告会2017」を開催する。産総研では、以下のようなテーマでポスター発表させていただきます。
タイトル:PEACHのためのMeRAM搭載データ抽出とKATE接続による欠損値補完リスク評価システム開発
発表者:(1産総研,2豊橋技科大,3国環研) 〇林彬勒1,高橋由雅2,白石寛明3
発表要旨:豊橋技科大では、環境省の毒性評価済みデータから構造類似化合物の欠損毒性データを予測する動的QSARシステム(PEACH)の開発を進めている。また、国環研では、環境省の請負事業として欠損毒性データを予測するQSARシステム(KATE)を開発し公表している。一方、産総研では、事業者のための知的な化学物質リスク評価管理のITソリュッションを提供するため、煩雑な環境リスク評価を簡便化・高度化するための知的基盤整備(MeRAM)を行っている。本研究では、PEACH 欠損毒性データの予測可能な物質の範囲を広げ、予測の精度を向上するために必要なPEACH開発用データベースを、自動的にMeRAMの搭載データベースから抽出できる機能を開発した。また、リスク評価の際に欠損する毒性データを補完するため、環境省のKATEシステム(ウェブ版)に接続して、KATEの予測毒性データを用いたリスク評価システムを構築した。成果報告会では、使いやすいユーザインターフェースを備えた「MeRAM搭載データ自動抽出機能」と「KATE予測値活用リスク評価システム」をデモする。
配布資料:LRI成果報告会ポスター、MeRAMのできること