RISCAD Update 2025年6月第5週 – 7月第1週 【週刊化学災害ニュース】

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投稿日:2025年7月10日 16時10分


インド・テランガナ州サンガレディの医薬品製造工場の噴霧乾燥機で爆発,火災が起きた。工場内の設備が損傷し,建物が倒壊した。事故時には従業員約150名が工場内にいた。倒壊した建物の瓦礫の下敷きになったり,火災に巻込まれたりして,従業員40名が死亡,33名が負傷した。消防の調べでは,工場では医薬品などの原料となる微結晶セルロースを製造しており,噴霧乾燥機の操作中に圧力上昇があり,粉塵爆発が起きた可能性がある。


船舶部品工場内でガス溶断機で廃品の切断作業中にガス爆発が起きた。工場から消防に通報があった。作業をしていた廃品回収業者の従業員が,爆風で数10m吹き飛ばされて意識不明となり,病院に搬送されたが,約2時間後に死亡が確認された。警察の調べでは,長さ約9mの廃品の桟橋を運搬のためにガス溶断機で切断していたところ,何かの原因で爆発した可能性がある。


USA・カリフォルニア州エスパートの煙火保管倉庫で爆発が起きた。倉庫内の煙火が爆発し,敷地内の複数の建物に次々と延焼し,倒壊した。従業員は避難したが,2名が負傷,他に7名が行方不明となった。周辺地域に避難命令が出された。消防の調べでは,倉庫の所有者は商業用煙火の取扱許可を受けた煙火製造業者であり,倉庫の建物も連邦政府の基準に従っていた可能性がある。建物で煙火の製造をしていた可能性もある。


さんぽのひろば編集室