化学工場の保安活動を支援する現場保安チェックポイント集

世界の事故事例に学ぶ

化学工場の保安活動を支援する

プロジェクトの背景

事故事例から教訓を得るためには長い事故報告書を読み解く時間が必要であることから、事故情報が企業現場で十分に活用されにくい状況にあります。また、プラントを立ち上げたベテラン技術者が定年を迎え設備に関係する技術伝承が滞る懸念があります。
そこで、現場の作業員に保安上の注意をわかりやすく伝えるニーズが高まっています。

※2018.12.06 日刊工業新聞社 転載承認済

3年間で3,000超の現場保安チェックポイントを抽出

2002年より産総研が管理する「リレーショナル化学災害データベース(RISCAD)」に掲載されている事故進展フロー図に基づき、国内外の化学災害30件を分析。様々な経歴を持つベテラン技術者同士のディスカッションで*事故進展フロー図を詳細に解析し、3,000件を超えるチェックポイントを抽出しました。

検索システム、RISCAD、産業保安ポータルサイト「さんぽのひろば」を連携し、産業保安向上に役立つ情報をワンストップで提供する環境の構築に取り組んでいます。

現場保安チェックポイント集検索システムの開発

各事業所の状況に即した適切なチェックポイントの検索を可能とするシステムを開発しています。
検索したチェックポイントの保存や、事業所内でのチェック結果の共有といった機能も実装しています。

今後の展開

2018年度も引き続きチェックポイントの拡充と検索システムの機能向上を実施しています。
産業保安セミナーを開催し、チェックポイント集及び検索システムの事業展開を目指し、企業からのシステムカスタマイズや社内イントラへのインストール等の要望へ対応を予定しております。

*事故進展フロー図について詳しくはこちらから
*平成27~29年度事業についてはこちらから