RISCAD Update 2018年4月第2週【週刊化学災害ニュース】
2018/04/06 12:00 - 2018/04/13 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。
投稿日:2018年04月18日 10時00分
*2018/03/19および04/07発生の、愛知・防犯ブザーの電池が破裂
:中国製のアルカリ乾電池の破裂。防犯ブザーに配布時に内蔵されていたものであった
*2018/03/21発生の、ロシア・廃棄物処理場で有害ガスによる体調不良
:子ども50名が体調不良。廃棄物処理場から硫化水素や酸化窒素などの有害ガスが発生していた
*2018/04/07発生の、北海道・飲食店でカセットコンロ用ガスボンベが破裂してガス爆発
:厨房で使用中のガス台横にカセットコンロ用ガスボンベを置いていた
*2018/04/08発生の、大分・航行中のケミカルタンカーでタンクの清掃中に爆発
:韓国から千葉県へ向かう韓国船籍のケミカルタンカーでの事故
*2018/04/09発生の、大阪・人形工場で火災
:同工場では日本人形などを製造していたが、出火当時は無人であった
2009/09/15 駐車場に放置された消火器が破裂
当時小学生の児童2名が、駐車場に約20年間雨ざらしの状態で放置されていた業務用大型の粉末加圧式消火器の安全ピンなどに触れて遊んでいたところ、同消火器が経年劣化により腐食していた底部から破裂し、破片が頭部などに直撃した児童1名が頭蓋骨を折るなどして意識不明の重体となったという事故です。
今回損害賠償を求めたのは当時小学生で一時重体となった少年のようで、その後一命は取りとめたということでしょう。
棄却理由は、2009年の事故以前の1985年に劣化した消火器が破裂したことによる死亡事故が続き、この事故が起きた当時はすでに国、同団体ともに消火器使用の際の安全使用の周知や腐食時の使用禁止のラベル表示を行っていたということのようです。(なお、今回、この判決結果をRISCADの該当事故概要に追記しました)
消火器の事故について他にも調べてみましたが、今回は長くなってしまいますので、来月初旬にアップ予定の「RISCAD CloseUp」で取り上げてみたいと思います。
