RISCAD Update – 2018年11月第2週【週刊化学災害ニュース】

2018/11/02 12:00 - 2018/11/09 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2018年11月14日 10時00分

*2018/11/02発生の、岡山・解体工事中の衣料品工場で火災
:解体現場に置かれていた樹脂に何かの原因で着火した可能性

*2018/11/05発生の、東京・高速道路でトレーラ火災
:トレーラの積荷の割り箸(約500万膳)への延焼を防ぐため、割り箸を荷台から下ろして消火活動を行った

*2018/11/05発生の、兵庫・地下に埋設された都市ガス管の交換工事中にガス爆発
:通ガス確認のためにガス管のキャップを緩めていた近くで、電気ノコギリでガス管を切断する作業が行われていた

*2018/11/05発生の、奈良・イベント設営会社の倉庫で火災
:倉庫は施錠されていて、机や椅子、テントなどのイベント用貸し出し資材が収納されていた

*2018/11/06発生の、滋賀・電気機械工場の実験室で火災
:火災が起きた部屋はエアコンの実験室で、出火時は無人であった

*2018/11/08発生の、兵庫・酒造会社の酒蔵で火災
:同酒造は天保8年創業で、焼けた酒蔵と母屋は創業初期に建築されたとみられ、県の景観形成重要建造物に指定されていた

近年、地中に埋設された水道管が破裂するという事故が多発しています。

以下に、ここ半年ほどでニュースになった例をあげてみました。

日付 発生場所(関連事象)
生活への影響、水道管設置からの経過年数など
06/18 大阪府高槻市(大阪府北部を震源とする地震の影響)
約9万戸が断水、設置から55年が経過
07/04 東京都北区
約30戸が断水、設置から50年が経過
10/26 宮城県仙台市宮城野区(最大震度4の地震の影響)
18戸が断水
11/04 神奈川県綾瀬市
4戸が断水
11/04 大坂府大阪市港区
設置から73年以上経過(昭和20年以前に敷設)
11/13 長野県長野市
設置から53年が経過

地震の影響などで起きたケースもありますが、情報が分かったものだけでも、概ね水道管の耐用年数と言われている40年を大幅に超過しているものが多いようです。

水道管はご存知の通り、基本的には地下に埋設されており、一度に全ての水道管の更新作業をすることはほぼ不可能に近いため、何回にも分けて場所を区切って行うことになり、その分費用も大きくなります。

2020年の東京オリンピックに向けて、新規インフラの整備が進んでいますが、私たちの生活の基盤である、戦後から高度経済成長期に整備され老朽化したインフラの更新も大変重要だと感じます。

さんぽニュース編集員 伊藤貴子