RISCAD Update 2020年3月第5週-4月第1週【週刊化学災害ニュース】
2020/03/27 12:00– 2020/04/03 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2020年04月08日 10時00分
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*2020/02/14発生の、青森・原子力発電所の放射性廃棄物処理施設の配管から微量の漏水
:洗濯廃液系統の水張り作業中の配管からの微量の漏水。配管が内面腐食により必要な肉厚を満たしておらず、穴が空いた可能性
*2020/03/30発生の、愛知・廃プラスチックリサイクル工場兼倉庫で火災
:廃プラスチックリサイクル工場兼倉庫約600平方mが全焼し、敷地内に山積みされていた廃プラスチックなどが焼けた。工場内の配電盤から出火した可能性
*2020/03/30発生の、兵庫・廃棄物処理場で異臭が発生
:作業員8名が嘔吐や手の痺れ、目の痛みなどで軽症となったが、現場から毒性のあるガスは検知されなかった。廃棄物として出された何かの薬品が混ざり、異臭が発生した可能性
*2020/03/30発生の、北海道・漁港の資材置場で火災
:漁業用具やフォークリフトが焼損
*2020/04/02発生の、北海道・競争馬牧場の厩舎で火災
:競争馬牧場の厩舎約1,800平方mが全焼し、飼育されていた繁殖馬5頭が焼死。2階建ての同厩舎では、1階で馬を飼育し、2階に牧草を保管していた
*2020/04/02発生の、東京・産業廃棄物処理工場で火災
:周辺では強い北風が吹いており、消火には約6時間を要した。産業廃棄物として持込まれた廃プラスチックや木屑などから出火した可能性
その開催開始からひと月と経たない4/8、そう、50年前の今日、後々まで語り継がれる大きなガス爆発事故が大阪市内で起きました。
地下鉄の工事現場で地下の都市ガス用配管からガスが漏洩して爆発、火災が起きた。作業員や、覆工板の上にいた警察官、消防士、ガス会社職員や見物人を含む79名が死亡し、420名が負傷した。家屋26戸が焼損し、336棟が損壊した。工事現場の直上の道路の長さ約200m、幅約10mにわたり敷設されていた覆工板約1,000枚が吹飛んだ。1,000戸以上のドアや窓ガラスが破損した。警察と消防の調べでは、工事中に地下の都市ガス用配管が露出し、中圧管と低圧管の水取器の継手部分が抜けたことで都市ガスが噴出した。事故処理のために出動したガス会社の車両が現場付近でエンジン停止を起こし、再始動のためセルモータを回した際に出た火花で漏洩したガスに着火した可能性がある。中圧管と低圧管の水取器の継手部分は、抜止めが施されていなかった。
ところで、この事故は「天六(てんろく)ガス爆発事故」と呼ばれることが多いのですが、その由来は、「大阪市営地下鉄谷町線『天』神橋筋『六』丁目駅工事現場で発生したから」ということのようです。なお、「大阪市営地下鉄」は、現在の「Osaka Metoro」です。
