RISCAD Update 2021年7月第3週【週刊化学災害ニュース】

2021/07/09 12:00– 2021/07/16 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2021年07月21日 10時00分



*2021/07/08発生の、バングラデシュ・食料品工場で火災

:6階建ての工場の1階部分から出火し、工場内にあった化学物質やポリエチレン、食用油脂などの可燃物に延焼。工場は避難経路、非常口などが不足するか、施錠されていた可能性。作業員52名が死亡し、建物から飛降りるなどして50名が負傷

*2021/07/11発生の、福岡・冷凍食品工場で機械整備作業中に火災

:工場は休業日で、従業員が工場2階部分で機械の保全作業をしていた。作業中に突然停電が起きており、天井裏の排気ダクト付近から出火した可能性。工場の2階部分約1,000平方mが焼けた

*2021/07/12発生の、イラク・病院で医療用酸素ボンベから火災

:病院の新型コロナウイルス(COVID-19)感染症患者の病棟での医療用酸素ボンベが原因とみられる火災。入院患者ら少なくとも92名が死亡し、100名以上が負傷

*2021/07/12発生の、北海道・資材置場の地下タンクから重油が漏洩して河川に流出

:資材置場にある所有者不明の燃料地下タンクから重油が漏洩して河川に流出した可能性。自治体や消防により、オイルフェンスの設置、オイルマットでの油の除去作業、中和剤散布などが行われた

*2021/07/12発生の、山形・ダムの作業現場で発電機使用中に一酸化炭素中毒

:ダム内部でコンクリートの解体やパイプの点検作業などをしていた作業員2名が作業中に倒れ意識不明となり、他2名が体調不良、助けに入った1名も体調不良となり病院に搬送。意識不明の2名はのちに意識が回復した。換気の悪いダム内部でガソリン燃料の発電機2台を使用して掘削用の電動カッタで作業中に、排気ガスが充満して一酸化炭素中毒が起きた可能性

*2021/07/12発生の、宮城・原子力発電所の洗濯廃液で硫化水素中毒

:洗濯廃液には、残留する洗剤成分の除去のため硫酸が混合されており、廃液中の有機物との反応による硫化水素発生を抑制するため、空気を注入して攪拌作業を行っていた。発生した硫化水素が配管を通じて別の建屋に流入し、作業員7名が吸入し、硫化水素中毒となった可能性


関係各所が情報を流しているので、みなさんご存知かと思いますが、今年のカレンダーの多くで祝日の移動が反映されていない可能性があります。

このような珍しいことが起きたのは、東京オリンピック・パラリンピックの開催延期が2020年3月末に正式に決定したものの、祝日を移動させるための改正東京五輪・パラリンピック特別措置法が成立したのが2020年11月27日となったためです。11月末といえば、カレンダー業者はすでに2021年のカレンダー作成に着手し、印刷工程を済ませ、販売開始している時期であり、2021年カレンダーの祝日表記の変更が間に合わなかったのです。

実際、今週19日(月)が「海の日」の祝日となっているカレンダーがほとんどではないでしょうか。しかし、今年の「海の日」は、22日(木)です。

今年は、この7月の「海の日」の祝日を皮切りに、8月、10月の祝日について、カレンダー表記と差異がある可能性に留意する必要があります。

私はカレンダーのその箇所について、平日として表記された祝日を赤い丸で囲んだり、祝日の赤字の日付をマーカーで重ね塗りするなどして、うっかりのミスをしないよう工夫しました。

今年の「海の日」、「スポーツの日」、「山の日」の祝日の移動について、詳細は首相官邸 「2021年の祝日移動について」をご参照ください。

 

【参考情報】

さんぽニュース編集員 伊藤貴子