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RISCAD Update 2022年3月第2週【週刊化学災害ニュース】
2022/03/02 12:00– 2022/03/11 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2022年03月16日 10時00分
*2022/03/06発生の、香川・建設会社で火災
:敷地内の焼却炉で木を燃やしており,その火が延焼した可能性。計9棟、計約1,800平方mが焼けた。現場近くの電線に延焼し、周辺地域で一時最大約1,100棟が停電
*2022/03/07発生の、山形・養豚場の豚舎で火災
:出火時、豚舎内ではヒータを使用していた。豚舎1棟が全焼し、飼育していた子豚など約2,500頭が焼死
*2022/03/07発生の、広島・廃棄物処理場で廃棄物の選別中に刺激臭が発生
:一般家庭から回収された資源ごみの選別作業中に刺激臭が発生し、作業員10名が目や喉の痛みなど体調不良となった。消防が現場の空気の成分調査を行ったが、有害物質は検出されなかった
*2022/03/07発生の、兵庫・製鉄所の試験用乾燥炉で爆発
:鋳鍛鋼、鉄粉、チタンなどを製造する工場での事故。試験用乾燥炉で鉄粉を乾燥させていた際に、何かの原因で炉が爆発した可能性。乾燥作業をしていた従業員1名が死亡し、近くで作業していたグループ会社社員2名が軽傷
*2022/03/07発生の、愛知・自動車会社の実験棟で試験車両の火災
:試験車両6台が全焼し、3台の一部が焼けた。火元の車両は、試験のため約1時間アイドリングを続けており、ボンネットから出火した可能性
*2022/03/09発生の、北海道・大学の実験用温室で火災
:農学部の平屋建ての実験用植物用温室での火災。灯油を燃料としたボイラや電気配線などの不具合により温室の機械室から出火した可能性
先週は、上記3/7発生の山形の養豚場での豚舎火災のほか、3/8に沖縄で養豚場の豚舎火災が起きました。
山形の火災では子豚など2,500頭が焼死し、沖縄の火災でも同じく子豚など30頭以上が焼死しました。
私たちの生活に必要な肉、乳、卵、毛皮のために豚や牛、鶏などを育てる畜産農業業界での飼育場の火災は少なくなく、月に1度以上はそのニュースを耳にすると言っても過言ではありません。特に寒い時期には、3/7の山形の事例のように、家畜を温めるためのヒータなどの暖房器具が原因となる火災が多く発生しています。
その度に、何10、何100、何1,000の家畜が死んだというニュースを耳にするのですが、実際に肉、乳、卵、毛皮となれば、ありがたくいただくところ、火災で死んだと聞くとどうしても「かわいそうに」と思ってしまう自分の心にいつも現金さを感じるのです。
山形の火災では子豚など2,500頭が焼死し、沖縄の火災でも同じく子豚など30頭以上が焼死しました。
私たちの生活に必要な肉、乳、卵、毛皮のために豚や牛、鶏などを育てる畜産農業業界での飼育場の火災は少なくなく、月に1度以上はそのニュースを耳にすると言っても過言ではありません。特に寒い時期には、3/7の山形の事例のように、家畜を温めるためのヒータなどの暖房器具が原因となる火災が多く発生しています。
その度に、何10、何100、何1,000の家畜が死んだというニュースを耳にするのですが、実際に肉、乳、卵、毛皮となれば、ありがたくいただくところ、火災で死んだと聞くとどうしても「かわいそうに」と思ってしまう自分の心にいつも現金さを感じるのです。
さんぽニュース編集員 伊藤貴子