なつやすみ特別企画 花火をするときに気をつけよう!

さんぽさんとにゃんぽさん、わんぽさんが3人で花火で遊んでいます。


わんぽ「花火を消すためにバケツに水をくんでおいたよ」

さんぽ「花火に火をつけるために、ろうそくと線こうを使ったよ」

にゃんぽ「花火をする前にしょうどく用のアルコールで手をしょうどくしたよ」

3人はそれぞれ花火の前に何をしたか話しているようです。

でもちょっと待って!!!

あっ!あぶない!!

にゃんぽさんの洋ふくのそでに火がついてしまいました!!

ざばっ!!

バケツの水をかけて、にゃんぽさんはやけどをおわずにすみました。

にゃんぽ「でもなんでそでがもえちゃったんだろう・・・」

それは、にゃんぽさんが花火をする前にしょうどく用のアルコールで手をしょうどくしたからです。

しょうどく用のアルコールの成分である「エタノール」は、火を近づけるともえるのです。

もし手にしょうどく用のアルコールが残っているじょうたいで、花火に火をつけると、やけどなどのじこにつながってとても危ないので、火があるところでは、しょうどくのためであっても、アルコールは使わないようにしましょう


保護者の方へ

新型コロナウイルス感染症の流行で急に身近になったもののひとつに、消毒用エタノールがあります。

昨年の夏、花火をする際に手元に消毒用エタノールが存在した可能性は低かったと思われますが、今年は手指の消毒のため、消毒用エタノールスプレーなどを携帯している可能性があり、花火の前後に手指の消毒をしようとするケースがないとは言い切れません。しかし、消毒用エタノールは火気厳禁の物質です。衛生のため、良かれと思い行った消毒が危険な事故につながる可能性があります。

エタノールはまず「消毒=衛生」のイメージが強いと思われますが、容易に着火する可燃性液体であるという危険な一面を持ち合わせています。また、エタノールを60vol.%以上含有する消毒用エタノールは、消防法上の危険物第4類(アルコール類)で、引火性液体の性質を有しています。気化しやすく、気化すると可燃性の混合気を形成し、多量に噴霧した場合などは、万が一周囲に何かの着火源があれば、気化して滞留したアルコール類に着火して、付近の可燃物に燃え移る可能性があるのです。

消毒用エタノールなどの火気厳禁の物質は、火気のそばでの使用は避けましょう。着衣への着火、やけどなど思わぬ事故の原因となります。