RISCAD Update – 2017年9月第4週【週刊化学災害ニュース】
2017/9/15 16:00 - 9/22 16:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。
投稿日:2017年09月27日 10時00分
*2017/9/6発生の、岡山・製鉄所で配管撤去工事中にガス処理水が漏洩
:当該配管は2年間使用されていなかった
*2017/9/12発生の、愛知・化学工場で定期修理中に硫酸が漏洩
:配管内に残留していた硫酸で作業員2名が薬傷で軽傷
*2017/9/16発生の、長野・し尿処理施設の地下タンクで配管修理中にガス爆発
:し尿から発生したメタンガスに溶接火花で着火か
*2017/9/19発生の、奈良・医療用酸素ボンベ搬送中の車両でガス爆発
:医療用酸素ガスボンベを老人ホームに運搬中、何かの原因で車から出火し、酸素により火災拡大
*2017/9/19発生の、米国・米国の製油所の重質油熱分解装置の重油タンクで火災
:重質油熱分解装置に基材を送るタンクが出火元か
*2017/9/20発生の、栃木・自動車部品工場でマグネシウム火災
:マグネシウムをろうで溶かす作業中だった
圧倒的に多いのは、今週ご報告した岡山と愛知で起きたような配管内の物質の漏洩事故で、また、長野の事故のように配管の修理・交換などのため溶接作業を行い、配管内の可燃性物質に溶接火花で着火して火災が起きたり、爆発したりという事故もよく見受けられます。
しかし、配管というのは、身の回りにそれだけ多くありながらも、一般家庭において個人が修理したりすることは少ない部分であるためか、事故の被害者が出る場合には現場や工事に携わっている方である場合が多いようです。
作業前に危険予知活動によって対策をとり、配管に関する事故が少しでも減ることを願います。
