RISCAD Update 2019年2月第1週【週刊化学災害ニュース】

2019/02/01 12:00 - 2019/02/08 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2019年02月13日 10時00分

*2019/02/02発生の、福岡・カセットコンロ用ガスボンベのガス抜き中にガス爆発
:マンションの一室で窓を閉め切って、約20本のカセットコンロ用ガスボンベのガス抜き作業をしていた

*2019/02/03発生の、京都・臨床検査会社の研究所で火災
:同研究所は病院などから臨床検体検査を受託していた

*2019/02/05発生の、茨城・原子力廃棄物処理の研究所で火災
:油の分解をする装置の試運転中であった。現場は放射線管理区域外で、放射性物質の漏洩はなかった

*2019/02/05発生の、愛媛・原子力発電所で消火設備の誤操作でハロンガス放出
:消火設備点検中の火災受信盤誤操作により、点検予定ではなかった建屋へ消火剤のハロンガス、ボンベ88本分、計約5.3tが誤放出された

*2019/02/06発生の、山形・バイオマス発電施設で試運転中に水素の爆発
:同施設は3月から本格稼働開始予定で、今回が初めての試運転であった

*2019/02/07発生の、千葉・金属スクラップ置き場で火災
:現場付近には強風注意報が出されており、火が強風にあおられて被害が拡大した可能性

東京消防庁のまとめによると、「ロボット掃除機」が「電気ストーブ」を動かしたことが原因とみられる火災がこの冬2件発生しているそうです。

近頃はすっかりメジャーとなった「ロボット掃除機」。我が家にはそのような文明の利器はないのですが、これは充電することにより、薄い円形であったり三角形であったりする掃除機が、部屋の中を自動に動き回り掃除をしてくれるという優れものです。

ロボット掃除機にはセンサーが搭載されていて、障害物などを感知すれば、その方向、物は避けるようになっています。しかし、床面が滑りやすかったり、電気ストーブが軽量であったりなどの理由で、想定外にロボット掃除機が稼働し続け、結果的にはスイッチが入ったままの電気ストーブがロボット掃除機の力により押され、可燃物の家具などに近づけられて着火する場合があるそうです。

このような火災を受けての注意点としては、ロボット掃除機を使用する場合には電気ストーブは停止させ、コンセントから電源プラグを抜く、ということが大事になってくるかと思います。

ロボット掃除機の高さの範囲内に電気ストーブのスイッチがあったとして、そのスイッチの形状が、掃除機の押す力で操作できてしまうようなことがあったら・・・という懸念もありますから、スイッチでの停止のみならず、電源プラグを抜いておくことは大事ですね。

昨今、家電へのAIの搭載などによりどんどん便利になっている私たちの生活。その分、これまで想定外であった危険が発生する可能性もあるようです。

AIを使うのか、AIに使われるのか、なんて、ちょっと考えが飛躍しすぎですね。

さんぽニュース編集員 伊藤貴子