RISCAD Update 2019年9月第5週-10月第1週【週刊化学災害ニュース】

2019/09/27 12:00 – 2019/10/04 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2019年10月09日 10時00分

(現在、RISCADはリニューアルのため公開停止中です)


*2019/09/28発生の、韓国・港に停泊中のタンカーで爆発、火災
:石油化学製品を積載したタンカーで爆発が起き火災が発生、近くに停泊中の別のタンカーにも延焼。爆発が起きたタンカーは石油化学製品14種、計27,000tを積載しており、うち約1,000tを延焼したタンカーに積替える予定であった

*2019/09/28発生の、愛知・自動二輪車部品工場で機械から火災
:自動運転で稼働中であった自動二輪車用の部品を製造するための機械から出火した可能性

*2019/09/29発生の、中国・樹脂工場で爆発、火災
:工場では樹脂製品や芳香剤などを製造しており、製品開発のための実験設備も保有していた。19名が死亡し、3名が負傷した

*2019/09/29発生の、静岡・食料品や日用品の物流倉庫で火災
:倉庫にはコンビニエンスストア用の食料品や日用品が保管されていた。同倉庫の3階部分約4,000平方mが焼け、内部に保管されていた食料品や日用品が焼けた

*2019/10/02発生の、宮城・タイヤ工場で高濃度の次亜塩素酸ナトリウムを河川に誤排水
:工場では、ボイラ冷却水の滅菌処理に次亜塩素酸ナトリウムを使用しており、当日は約250Lの次亜塩素酸ナトリウムを含んだ液体約410tが排水された。河川で魚類数10匹が死んでいるのを通行人が見付け、市に通報

*2019/10/02発生の、静岡・高校の工作室でレーザ加工機から火災
:レーザ加工機は午前中の実習で使用され、その後は無人の工作室で、自動運転でアクリル板を切断していた。何かの原因で同機から出火した可能性

早10月、紛うことなく、令和元年は残すところあと3ヶ月です。いささか早い年の瀬に向けた挨拶文句ではありますが、もうそんな時期なのです。

とはいえ、10/5には30℃を超える真夏日を観測し、もう10月なのに、という言葉がよく聞かれました。翌10/6からは暑さも落ち着く傾向に。しかし、25℃を超える夏日はまだまだ登場する予報です。

10月といえば衣替えの時期ですが、近年、春物、秋物の服を着る機会がほとんどなく夏や冬がやってくる気がします。四季がある日本では、春と秋は過ごしやすい季節であったのに、それが年々短くなってきているような気がしてなりません。これも、異常気象の影響なのでしょうか。

異常気象といえば、台風についても災害の規模が年々大きくなっているように感じます。過去の経験が活かされない規模の災害をもたらす台風、記憶に新しいところでは、台風15号が挙げられます。また、今週末には大型で猛烈な台風19号が関東を直撃との予報も出されています。

明日10時アップ予定の RISCAD CloseUPでは、「自然災害に起因する産業事故−その2−」(台風15号によるNatech)についてお送りする予定です。ぜひご一読ください。

さんぽニュース編集員 伊藤貴子