RISCAD Update 2020年4月第2週【週刊化学災害ニュース】
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投稿日:2020年04月15日 10時00分
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*2020/04/04発生の、コロンビア・炭鉱でガス爆発
:作業員14名が炭鉱内に閉込められ、11名が死亡し、4名が負傷。坑内で発生したガスに着火した可能性
*2020/04/05発生の、神奈川・ゴム製品工場で火災
:ゴムの加工、製造を行う工場での火災。約7時間後に消火したが、ゴムや木製パレットが焼けた
*2020/04/06発生の、静岡・学生寮の調理場で天ぷら油火災
:食堂で生徒3名が食事中に,隣接する調理場の天ぷら油が入った鍋から出火。教師が消火しようと水をかけた際,高温の油が飛散した可能性。教師1名と生徒2名が顔や首にやけどを負い病院に搬送された
*2020/04/06発生の、鹿児島・飼料工場で乾燥機から火災
:家畜用飼料を製造している工場での火災。作業棟の乾燥機から出火した可能性
*2020/04/07発生の、北海道・産業廃棄物処理場で自動車切断作業中に火災
:敷地内で廃棄予定の自動車の車体を切断中に出火した可能性。切断中の車体や敷地内に置かれた廃棄予定の自動車などが焼けた
*2020/04/07発生の、神奈川・タイヤ置場でタイヤの火災
:野積みされたタイヤが焼け、周辺にあったコンテナに延焼した。約20時間後に鎮火
先週は50年前の1970/4/6「天六ガス爆発事故」についてのお話をさせていただきましたが、今回は、つい昨年、2019/4/15に発生した「フランス・ノートルダム大聖堂火災事故」についてです。
フランス・パリの寺院で火災が起きた。消防士約500名、消防車、高所放水機器などが出動し、約15時間後に消火したが、同寺院の屋根や高さ約96mの尖塔部分などが焼けて崩落した。警察官2名と消防士1名が軽傷を負った。寺院内では宗教儀式が行われていたが、参加者は避難してけが人はなかった。当局の調べでは、同寺院は火災の約1年前から尖塔や屋根の修復工事中で、鋼管製の足場を組んでの作業中であった。作業員が禁煙規則を守らずに喫煙したタバコの火の不始末か、工事に関する機器の電気系統のトラブルにより出火した可能性がある。


2013年のノートルダム大聖堂(左)と、昨年10月、火災後約半年の再建工事中の同寺院(右)
(「さんぽのひろば」和田撮影)
