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RISCAD Update 2020年11月第2週【週刊化学災害ニュース】
2020/11/06 12:00– 2020/11/13 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2020年11月18日 11時00分
*2020/11/07発生の、沖縄・埠頭で漁船の清掃中に爆発
:漁船の機関室内をスプレー缶入りの製品を使用して清掃中に起きた事故。清掃をしていた同船の船長とその知人がやけどで重傷。スプレー缶の噴射剤の可燃性ガスに着火した可能性
*2020/11/08発生の、中国・古紙リサイクル工場で火災
:古紙を集めて再生紙を製造するリサイクル工場での火災。同工場が全焼
*2020/11/09発生の、中国・化学工場で爆発、火災
:硫酸や塩酸などを生産する化学工場での事故
*2020/11/09発生の、富山・火力発電所で潤滑油の漏洩による火災
:発電機の、ボイラで燃料を燃やすために空気を加熱する空気予熱器付近での火災。フィルタ組立の不具合により、パッキン部分から潤滑油が漏洩してダクトからの熱で着火した可能性。同発電機は定期点検を終え、同日未明から運転を再開したばかりであった
*2020/11/10発生の、富山・木材リサイクル工場で火災
:木材のリサイクル加工を行う工場での火災。同工場には従業員1名がいたが、けが人はなし
*2020/11/10発生の、大阪・金属塗装工場で火災
:鉄骨造3階建ての工場約400平方mが焼けた。工場には従業員約10名がいたが、けが人はなかった。工場付近を走る列車の運行に支障が出た
ここのところ小春日和が続いています。晩秋とはいえ、日向は暑いくらいの時もありますね。
さて、そんな時期に注意したいのが「収斂(しゅうれん)火災」です。ここ数年、ニュースなどでもたまに聞かれる「収斂火災」ですが、どのような現象かご存知でしょうか。
小学生の頃に理科の授業で、虫眼鏡で太陽の光を集めて、黒い紙を焦がすという実験を行ったことがありませんか?発煙や発火までの様子を観察し、その後消火して実験終了となったかと思います。
太陽光が身近なものを通して反射・屈折により一点に集まり、集まった場所にあった可燃物が発煙・発火する。これがまさに収斂火災の仕組みです。すぐに発見して、実験のように消火することができれば幸いですが、外出していた場合、在宅していても火元近くにいなかった場合には火災につながる可能性があります。
では、実験でいうところの光を集める虫眼鏡にあたる身近なものには何があるでしょうか。一部の例を以下にあげます。
・水が入ったペットボトル
・メガネ
・ガラス製の置物、花瓶
・水晶玉
・ステンレス製ボウル
・凹面鏡(映した物体を大きく見せるため、化粧鏡として用いられることがあります)
いずれも、家のどこかにありそうなものですね。このようなものを太陽光が強く差し込むような場所に置くと、その角度によっては光の収斂が起き、収斂火災の原因となってしまうのです。家の中であれば、光が集められた先には、カーペットや木製の棚、本、ほか様々な可燃物があると考えられます。
冒頭でこの時期に注意したいと言ったのは、収斂火災が晩秋から冬にかけて、特に夕方の高度の低い太陽光、いわゆる西日による発生が多いと言われているからです。
収斂火災は、出かける際にはカーテンを閉める、光が差し込む場所に前出のようなものを置かないなど、ちょっとしたことで防げます。空気が乾燥するこの季節、少しの火気が火災につながることはよくあります。不幸な火災にあわないよう、家の中を見回してみてくださいね。
さて、そんな時期に注意したいのが「収斂(しゅうれん)火災」です。ここ数年、ニュースなどでもたまに聞かれる「収斂火災」ですが、どのような現象かご存知でしょうか。
小学生の頃に理科の授業で、虫眼鏡で太陽の光を集めて、黒い紙を焦がすという実験を行ったことがありませんか?発煙や発火までの様子を観察し、その後消火して実験終了となったかと思います。
太陽光が身近なものを通して反射・屈折により一点に集まり、集まった場所にあった可燃物が発煙・発火する。これがまさに収斂火災の仕組みです。すぐに発見して、実験のように消火することができれば幸いですが、外出していた場合、在宅していても火元近くにいなかった場合には火災につながる可能性があります。
では、実験でいうところの光を集める虫眼鏡にあたる身近なものには何があるでしょうか。一部の例を以下にあげます。
・水が入ったペットボトル
・メガネ
・ガラス製の置物、花瓶
・水晶玉
・ステンレス製ボウル
・凹面鏡(映した物体を大きく見せるため、化粧鏡として用いられることがあります)
いずれも、家のどこかにありそうなものですね。このようなものを太陽光が強く差し込むような場所に置くと、その角度によっては光の収斂が起き、収斂火災の原因となってしまうのです。家の中であれば、光が集められた先には、カーペットや木製の棚、本、ほか様々な可燃物があると考えられます。
冒頭でこの時期に注意したいと言ったのは、収斂火災が晩秋から冬にかけて、特に夕方の高度の低い太陽光、いわゆる西日による発生が多いと言われているからです。
収斂火災は、出かける際にはカーテンを閉める、光が差し込む場所に前出のようなものを置かないなど、ちょっとしたことで防げます。空気が乾燥するこの季節、少しの火気が火災につながることはよくあります。不幸な火災にあわないよう、家の中を見回してみてくださいね。
さんぽニュース編集員 伊藤貴子
