RISCAD Update 2021年10月第3週【週刊化学災害ニュース】

2021/10/08 12:00– 2021/10/15 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2021年10月20日 10時00分



*2021/10/06発生の、鳥取・リサイクルセンターで不燃廃棄物に混入した薬品の漏洩

:不燃廃棄物として運び込まれた廃棄物に、瓶入りの塩酸4本、フェノール結晶、アニリン、エチレングリコール各1本を含む薬品類計10本が混入。選別作業中に薬品が漏洩し、発生した異臭を伴う白煙を吸い込んだ作業員6名が舌の痺れや喉の痛みで軽症

*2021/10/10発生の、埼玉・鉄道会社の変電所で火災

:変圧器などが置かれているトランス室での火災。室内の機器の不具合で出火した可能性。変電所からの送電が停止したことで、首都圏の在来線10路線に運転見合わせなどの影響が出た

*2021/10/11発生の、大分・リサイクル会社の廃材置場で廃材の火災

:家電を含む金属スクラップなどの廃材が焼けた

*2021/10/13発生の、沖縄・クリーニング工場のボイラの焼却炉で爆発

:ボイラはアイロンがけの機器などの動力として使用されており、廃タイヤを燃料としていた。焼却炉を稼働させようとした際に、炉内に残留していた可燃性ガスに着火した可能性。従業員1名が死亡、1名がやけどで負傷

*2021/10/13発生の、新潟・小学校で手指消毒用エタノールを洗口液として誤使用

:教諭が洗口液として手指消毒用エタノールを誤配布。口をゆすいだ児童24名はすぐに吐出したが、15名が体調不良となった。虫歯予防のためのフッ化物洗口液と、度数約70%の手指消毒用エタノールが同じ作業台に置かれており、ボトルの色が似ていたため、教諭が取違えた可能性

*2021/10/13発生の、滋賀・繊維工場で機械から火災

:自動車の内装材の製造中に機械から出火した可能性。工場の床など約120平方mが焼けた


上記、10/13発生の、沖縄・クリーニング工場のボイラの焼却炉での爆発事故ですが、このクリーニング工場では今年5月にも焼却炉が爆発し、火災が発生していたとのことです。

5月の事故は、今回爆発が起きたのとは別の焼却炉での爆発事故であったそうですが、警察と消防が事故原因の調査を行ったものの、原因を特定することができなかったようです。推察として、何かの原因で炉内の圧力が高まり、炉が爆発した可能性があるとされ、その後消防が会社に対し、炉内に安全弁を増やすことや、圧力異常を感知するセンサを取付けることなどの再発防止措置を指導したとのことです。この事故の際、業者への過失は問われませんでした。

現時点までの調べでは、今回の爆発事故は、焼却炉を稼働させようとして、炉内に残留していた可燃性ガスに着火した可能性があるとのことです。この事故では1名の方の命が失われました。

事故の原因は違うかもしれませんが、半年以内に同じ工場で起きた焼却炉での爆発事故であり、何とか防ぐことはできなかったのだろうかと悔やまれます。

さんぽニュース編集員 伊藤貴子