RISCAD Update 2022年1月第1-2週【週刊化学災害ニュース】
2022/01/01– 2022/01/14 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2022年01月19日 10時00分
:かんしゃく玉あるいは爆竹が入った箱の荷降ろし中の爆発事故。作業員1名が軽傷。トラックの荷台から箱を落下させるように荷降ろししており、落下時の打撃か摩擦で箱の中の火薬類に着火した可能性
:ボイラ用燃料の重油タンクから油を抜くためのバルブが破損して重油が漏洩し、凍結防止のため開放されていた雨水の排水経路から河川に流出した可能性。重油約3,500Lが漏洩して川に流出
:タンクローリの運転手が排水溝に化学物質を不法投棄し、有害ガスが発生した可能性。近くの印刷工場の従業員6名が死亡し、22名が中毒となり入院
:半導体原料製造工場の高純度赤リン製造棟で、赤リンの原料の黄リンを硝酸と反応させ精製中の爆発事故。製造棟の外壁が破損し、設備の一部が損傷。従業員1名が顔や喉にやけどで重傷、別の1名が太ももにやけどで軽傷
:役所が入る建物の職員用食堂でのガス爆発。漏洩したガスに着火した可能性。26名が生埋めとなり、うち16名が死亡。重傷1名を含む10名が病院に搬送された
:木製パレットなどが焼けた。資材置場では、当日朝に従業員が破損した木製パレットなどの廃材の焼却処分をしていた
:約20立方mの塩酸貯槽が破損し、塩酸全量約20立方mが漏洩し、一部が河川に流出。河川の水が変色し、鯉やどじょうなど約500匹が死んだ。破損した塩酸貯槽は30年以上使用されており、容器の底に縦約35cm、横約70cmの穴が開いて塩酸が漏洩した可能性
来週からまた通常どおり、1週間ごとの事故情報を毎週水曜日にお伝えしていきますので、よろしくお願いいたします。
さんぽニュース編集員 伊藤貴子