RISCAD Update 2022年1月第3週【週刊化学災害ニュース】

2022/01/14– 2022/01/20 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2022年01月26日 10時00分



*2022/01/11発生の、広島・大学の実験室で火災

:生物生産学部研究棟の1階の食品工学研究室の実験室での火災。実験室では、前日の15:30頃まで学生が実験を行っていた

*2022/01/14発生の、北海道・大学の実習室で火災

:保健科学研究院棟の3階の無人の実習室での火災。大学は翌日の大学入学共通テストの試験会場になっていたが、試験室は別の棟のため影響はなし

*2022/01/15発生の、愛知・歩道橋工事で溶接作業中に火災

:溶接作業の火花で工事で使用していたコンクリートパネルやプラスチックなどに着火した可能性

*2022/01/15発生の、富山・ビルの解体工事中に火災

:解体工事中の2階建てのビルでの火災。配管工事中に出火した可能性

*2022/01/18発生の、埼玉・工場の塗料室で火災

:塗料などを扱う工場での火災。計7棟が焼けた。1名が負傷

*2022/01/20発生の、石川・大学の研究室で金属加工用機械の火災

:機械やロボットの研究を行っている研究室での金属加工用機械の火災。出火時、研究室は無人であった。初期消火にあたった警備員1名が喉の痛みで病院に搬送された


去る1月20日は、二十四節気のひとつ「大寒」でした。同じく二十四節気の「小寒」(2022年は1月5日)から「大寒」を経て、節分(2022年は2月3日*)までの期間を「寒中」、「寒の内」などと呼び、1年でもっとも寒さが厳しくなる時期としています。個人的に、今年は特に寒いと感じているのですが、みなさんはいかがでしょうか。

さて、私たちは寒い季節を快適に乗り越えるため、様々な方法で暖をとります。こたつ、ホットカーペット、エアコン、ファンヒーターなど、たくさんの暖房方法がありますが、その中で火気を使用するものは少なくありません。

冬場は火災が多く発生する時期です。火災の原因となるものの原因としてまずあげられるのは、火気です。寒くて空気が乾燥している冬場、もし暖房に使用している火気が身の回りの可燃物に着火すれば、火災が発生する可能性があります。

今年の冬も例外ではなく多くの火災が発生しており、毎日のようにそのニュースを耳にします。それだけ毎日多くの方が火災で負傷したり、ひどい場合には命を失ったりしているのです。また、命が助かったとしても、家や財産を失ってしまう方が多くいるということでもあるのです。

2/3(木)更新予定のRISCAD CloseUPでは、家庭内の暖房器具が原因となる火災を起こさない、火災に遭わないために、私たちが気をつけたいことをまとめます。


*「節分」は、「立春」、「立夏」、「立秋」、「立冬」と、それぞれ暦の上での季節の分かれ目とされる日の
 前日の ことをいいますが、その中でも1年の初めとされた「立春」の前日は、年を越すための「節分」と
 して、一般的に最も重要視されています。

 

さんぽニュース編集員 伊藤貴子