RISCAD Update 2022年11月第3-4週【週刊化学災害ニュース】
2022/11/11 12:00 – 2022/11/25 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。
投稿日:2022年11月30日 10時00分
:複数の船会社がコンテナなどを並べて保管している野積場での中古タイヤの火災。貿易会社が海外輸出用に野積み保管していたクレーン用中古タイヤ110本の約半分が焼けた
:ガススタンド裏の容器貯蔵所でガスが漏洩したか、車両にガスを充塡中に何かの原因でガスに着火した可能性。スタンドの職員ら関係者6名と客2名がやけどなどで負傷し、うちスタンドの職員ら3名がやけどで重傷
:何かの原因で出火し、工場内にあった塗料などに延焼した可能性
:1階がパン店、2-3階が学生寮の3階建ての建物の屋上に設置されたLPガスタンクから漏洩したガスが学生寮の居室に流入し、何かの原因で着火した可能性。学生1名とパン店従業員1名、避難誘導をしていた警察官3名の計5名が死亡し、40名が負傷
:海運会社では毒劇物や消防法危険物などの化学物質を扱っており、倉庫内には自動車部品に使用される化学物質入りのドラム缶などが保管されていた。配送施設と倉庫、計約750平方mが全焼し、倉庫の屋外に置かれていた化学物質入りのドラム缶などが焼けた
:潜水艦の燃料タンクを空にして点検するため燃料の陸揚作業をしていた際に、配管などから軽油が漏洩し、約20Lが海に流出した可能性。海上保安部などが海上にオイルフェンスや吸着マットを設置して軽油の流出を防いで回収した。他船の航行への影響はなし
冬は暖房器具などの使用により火気を扱う頻度が多くなる上に、空気が乾燥することで可燃物も乾燥するので、火災が発生しやすい条件が揃う季節です。そのため、火災を起こさないために火気の取り扱いに十分注意するなどの「火災予防」がとても大事です。
しかし、「不慮の事故」という言葉があるように、注意していても、予測不能な不可抗力により火災が起きてしまうことがないとはいえません。また、ついうっかりのミスから火災が起きてしまうことがあるかもしれません。
今回のRISCAD CloseUPでは、「もし火災が起きたらー知っておきたい3ステップー」と題し、公的機関などの資料をもとに、万が一火災が起きてしまった時はどうしたら良いのかを「通報(周知)・初期消火・避難」の3ステップにわけて見ていきます。
RISCAD CloseUPは明日12/1(木)10:00更新です。是非ご一読ください。
さんぽニュース編集員 伊藤貴子