RISCAD Update 2023年4月第4週【週刊化学災害ニュース】
2023/4/21 12:00 – 2023/4/30 時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2023年5月10日 10時00分
:何かの原因でタンクから漏洩した重油に、金属の切断時に出た火花で着火した可能性
:外部業者の作業員が室内大気の放射線量を計測する排気モニタの点検作業中に、標準サンプルが入った容器が破損して約15,000Bq分のヨウ素129が床約2.5平方mに飛散。作業員の被曝はなし
:粉砕設備付近で漏洩した燃料に着火した可能性。処理場の粉砕設備の一部が焼損
:工場内には従業員22名がおり、そのうちの多くが4階の冷蔵庫内に避難したが、ドアの隙間から煙が入り、うち7名が死亡し、3名が重体となり、12名が負傷。火災で同工場内が停電した上、煙が充満して視界不良で避難できなかったため従業員が冷蔵庫に避難した可能性
:加速器装置の調整運転中に電源が非常停止したため、職員が確認したところ変圧器から出火していた。現場は放射線管理区域外で放射性物質の漏洩はなかった。原因が判明して対策が取られるまで、同電源棟の運用が停止され、実験の一部が休止された
:水酸化ナトリウム水溶液を電気分解して水素を発生させる実験中、教諭が発生した水素にライターで着火した際、水酸化ナトリウム水溶液が飛散。周囲にいた生徒5名の顔や衣服にかかり、うち1名の目に入ったため病院で治療を受けたが、視力などへの影響はなかった。実験のマニュアルでは保護めがねを着用することになっていたが、ほとんどの生徒がマスクをしていたため、教諭が保護めがねが曇ると安全でないと判断し、生徒に保護めがねを着用させていなかった
カラスは卵を産むための巣を、私たちが使用する金属製の「針金ハンガー」で作るという話をよく聞きますが、その理由として、針金ハンガーが丈夫だからという説があります。また、カラスはきれいな色のものを好むため、カラフルな樹脂で覆われた針金ハンガーを巣の材料にするという説もあるそうです。
しかし、巣の材料に使用された針金ハンガーの樹脂がはがれるなどして、むき出しになった金属部分が電線に接触すると、漏電などが起きて停電につながることがあります。
そのような理由での停電を防ぐため、電力会社ではカラスの巣の撤去を行うのです。
とはいえ、カラスなどの野生鳥獣は、ヒナ、卵を含め鳥獣保護法によって保護されています。電柱に作られた巣にヒナや卵の存在が確認されれば、ヒナが巣立つまでは、停電事故の恐れがあるなどの特別な場合を除き、許可なく安易に巣を撤去することはできません。また、繁殖期に巣を撤去されたカラスは再び巣を作る習性があります。一度撤去してもまた巣を作られたのではイタチごっこになってしまいます。電力会社では巣の状況を確認し、またカラスの習性を考えながら、慎重に撤去作業を行っているそうです。
大手電力会社各社は、それぞれ特設ページを設けるなどして、カラスの巣を発見したら連絡するように呼びかけています。
一部ですが、以下にそのリンクを掲載しますので、ご参考に。
🐦⬛「カラスの営巣防止」 (ほくでんネットワーク)
🐦⬛「電柱の上にカラスの巣を見つけたらご連絡ください」 (北陸電力送配電)
鳥の巣投稿写真キャンペーン
:停電事故防止のため、管轄地域の電柱にできた鳥の巣の写真を投稿する企画
🐦⬛「電柱に鳥の巣を見つけたら」 (四国電力送配電)
さんぽニュース編集員 伊藤貴子