RISCAD Update 2023年10月第4週【週刊化学災害ニュース】
2023/10/19 12:00 – 2024/10/27 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2023年11月1日 10時00分
:施設内の製品置場に設置された堆肥の詰込機付近から出火した可能性。製品置場には堆肥が貯蔵されており、重機2台が置かれていた
:現場の天井からは窒素供給用管と酸素供給用管の2種類の管が吊下がっており、通常は酸素供給用管を防護マスクに繋げて装着し、清掃作業の工程で窒素供給用管を使用するところを、誤って窒素供給用管を防護マスクに取付けたため窒素ガスを吸引した可能性。作業員1名が死亡
:屋外の廃材置場に置かれたプラスチック廃材から出火した可能性。従業員1名が軽傷
:粉砕機付近から出火した可能性。火災があった建物は農業共同組合の共撰所であったが、おがくず製造会社に貸出され、きのこの栽培などに使用されるおがくずなどが製造されていた
:従業員がガスバーナでドラム缶の切断作業中に、ドラム缶内に残留していた可燃性ガスにガスバーナの火花などで着火した可能性。従業員1名が死亡
:廃炉作業中の原子力発電所の多核種除去設備(ALPS)で配管の洗浄作業中に起きた放射性物質の被曝事故。作業員2名に廃液がかかって外部被曝をし、発電所構内で除染を行ったが、約9時間経過後も体表面の汚染が基準値を下回らなかったため病院に搬送され、除染と経過観察のため入院した。また、別の作業員2名が飛散した廃液の拭取作業の際に汚染され、除染を行った。汚染水が通る配管の洗浄に使用する硝酸液と配管内にたまった炭酸塩が反応して通常よりガスが多く発生したため、廃液をタンクに流す仮設ホースがタンクから外れて廃液が飛散した可能性
先週、私たち「さんぽのひろば」で情報収集できた事故のうち、廃棄物処理関連施設での火災が2件ありました。
10/24 千葉・産業廃棄物処理工場で廃棄物の火災
工場では産業廃棄物から固形燃料を製造していた。工場と工場内のベルトコンベアなどの設備や産業廃棄物などが焼けた。出火時、工場は稼働中であった
10/25 大阪・産業廃棄物処理会社で火災
産業廃棄物処理会社の金属リサイクル工場でのプラスチック廃材の火災。屋外にあったコンプレッサから出火し、プラスチック廃材に延焼した可能性
今日から11月、乾燥する季節がやってきます。火災にはくれぐれも気をつけましょう。
さんぽニュース編集員 伊藤貴子