RISCAD Update 2023年11月第4週【週刊化学災害ニュース】

2023/11/17 12:00 – 2023/11/24 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2023年11月29日 10時00分



*2023/11/17発生の、愛媛・タオル工場で静電気除去装置から火災

:工場内の静電気除去装置の高圧電流付近から出火した可能性。工場約580平方mが全焼

*2023/11/18発生の、東京・廃棄物処理施設で磁選機から火災

:廃棄物中の鉄の選別や回収に使用される磁選機から出火した可能性。磁選機2台が焼けた

*2023/11/18発生の、福井・セメント工場でベルトコンベアの火災

:燃料のタイヤチップを焼却炉に運搬するために使用されていたベルトコンベアの火災。ベルトコンベアから出火してタイヤチップに延焼した可能性

*2023/11/21発生の、兵庫・工場の倉庫の解体工事中に火災

:ガスバーナを使用して倉庫を解体中に、機械に付着した油などにガスバーナの火で着火した可能性。倉庫の鉄骨や保管されていた機械が焼けた

*2023/11/22発生の、福井・再生プラスチックパレット工場でパレットの火災

:再生プラスチックを原料としたパレットを製造する工場での火災。工場1棟約1,500平方mが全焼

*2023/11/23発生の、福島・化学工場で炭素繊維加工炉の火災

:炭素製品製造設備での炭素繊維加工炉の火災。設備が焼けた



明日で11月が終わりますね。2023年も残すところあと1ヶ月ということになります。

よく、歳をとると1年が早く感じられるようになると言いますが、「主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価される」という「ジャネーの法則(または「ジャネの法則」)」は、フランスの哲学者ポール・ジャネが提唱し、その甥で心理学者のピエール・ジャネが著書で紹介したものだそうです。

心理的なものということで、誰にでも当てはまるものではないのかもしれませんが、私自身はこの「ジャネーの法則」に深く頷いてしまいます。

物心ついたばかりといっても過言ではない小学生の頃は、1年が今よりもかなり長く感じられた気がします。40日あった夏休みは、それはそれは長かった。それがもうすぐ50を迎える今となってはどうでしょうか。新年を迎えたかと思えば、あっという間に桜が咲いて、あっという間に夏が来て、お盆が来たと思ったら、もうそろそろ年賀状の図案を考えなくては!という心持ちになる…。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、ここ数年そのような感じで1年が過ぎていきます。

さて、12月は月に1度のRISCAD CloseUPに加え、半年に一度のRISCAD LookBackの公開を予定しています。年末のRISCAD LookBackは、今年1年どのような事故があったかを振り返る内容です。例年、「早いもので今年も…」から書き始めるこの記事、あれ?ついこの前書いたばかりのような…。

【参考資料】
  ウィキペディア「ジャネーの法則」

さんぽニュース編集員 伊藤貴子