RISCAD Update 2023年12月第2週【週刊化学災害ニュース】

上記、12/6発生の秋田の合板工場での火災ですが、この工場では昨年10月に火災、2017年には粉塵爆発事故が起きています。

2022/10/27　秋田・合板工場で乾燥機の火災
合板工場で乾燥機の火災が起きた。従業員が消防に通報した。消防が6日後に鎮火したが、乾燥機と同工場の一部が焼けた。同工場にいた従業員約100名は、全員避難してけが人はなかった。警察と消防の調べでは、同工場内の合板乾燥工程に設置された乾燥機から出火した可能性がある。

2017/2/25　秋田・木工ボード工場で火災の初期消火中に粉塵爆発
製材工場の木工ボード工場で製造機械から火災が起き、従業員が初期消火中に粉塵爆発が起きた。従業員が消防に通報した。消防が約7時間半後に消火したが、火災により木質チップなどが焼け、爆発により同工場内の壁や窓ガラスが破損した。従業員1名が顔や両手首にやけどで重傷を負って病院に搬送され、消防士2名がやけどで軽傷を負った。警察と消防の調べでは、同工場では木質ボードを製造しており、細かく砕いた木片を固めて製品にする工程で機械から火災が発生し、初期消火中に工場内に舞う木粉に着火して粉塵爆発が起きた可能性がある。

いずれも機械から発生した火災のようですが、昨年の火災は消火までに6日を要しました。また、2017年の事例では、火災発生後、従業員による初期消火中に粉塵爆発が発生しています。製材工場に限らず、燃えやすい材料などを扱っているところでは、これからの乾燥する季節には特に火災への注意が必要だと思われます。