RISCAD Update 2024年1月第3週【週刊化学災害ニュース】
2024/1/12 12:00 – 2024/1/19 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。
投稿日:2024年1月24日 10時00分
:ビルの解体工事での掘削作業中に誤ってガス管を破損したことでガスが漏洩し、何かの原因で着火した可能性
:工場では鋼製の産業用容器のリサイクルを行っており、鋼製容器に付着した塗料を落とす際に使用する、縦約1.1m、横約1.1m、高さ約82cmの金属製容器内での作業中に起きた事故。マスクや酸素ボンベを装着せずに塗料を落とす作業をしていた会社員1名が死亡
:訓練時、着色弾1個について操作方法を誤り、紐を引かずに未着火の状態で海上に落下させた可能性。海上保安庁は、着色弾を発見した場合、紐を引くと破裂する可能性があるため手を触れずに最寄りの海上保安署などに連絡するように呼びかけた
:大学の4階建ての校舎の3階の研究室での火災
:工場では主に鳥を追払う音煙火の製造をしていたが、旧正月を控えた煙火の需要増加に向け、大量の火薬類などが保管されていた。従業員ら23名が死亡し、複数が負傷
:当時、スーパーでは、野菜などを冷却する冷蔵庫の修理作業が行われており、店舗裏でガス管を繋ぎ替える作業中に、何かの原因で冷媒のフロンが漏洩した可能性。作業員と従業員計6名が過呼吸や体調不良で病院に搬送された
1/11、韓国で以下のような事故が起きました。
1/11 韓国・住宅で殺虫剤使用後にガス爆発
韓国・大邱の住宅でスプレー缶入りの殺虫剤使用後にガス爆発が起きた。同住宅のリビングが焼けた。住人は同住宅の外に避難し、けがはなかった。約830万ウォン(約91万円)の被害が出た。当局の調べでは、同住宅の住人が、リビングの天井にいるねずみを駆除するため、スプレー缶入りの殺虫剤20本を同室内で噴射した。その後、同室内に滞留していた噴射剤のLPガスに、電気殺虫機の放電時の火花で着火した可能性がある。
スプレー缶入りの殺虫剤20本を噴射後の噴射剤のLPガスに着火したことによるガス爆発でしたが、幸い住人にけがはなかったようです。
スプレー缶の噴射剤である可燃性ガスへの着火による被害の恐ろしさはもちろん、思ってもいないような小さな火源での噴射剤への着火の可能性など、この事故から学ぶことはいくつかあります。
しかし、ねずみを駆除するために殺虫剤を使用したとのことですが、果たして殺虫剤20本はねずみ駆除に効果があったのでしょうか?
さんぽニュース編集員 伊藤貴子