RISCAD Update 2024年2月第2週【週刊化学災害ニュース】

2024/2/2 12:00 – 2024/2/9 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2024年2月14日 10時00分



*2024/2/1発生の、ケニア・ガス充塡工場でタンクローリが爆発

:調理用ガス充塡工場でのガスを積載したタンクローリの爆発事故。3名が死亡し、約300名が負傷。事故発生が深夜であったことで、住宅内にいた多数の住民が火災に巻込まれて被害が拡大した可能性

*2024/2/2発生の、熊本・水産加工場で火災

:加工場では薪ストーブの煙を利用して魚の燻製を作っていた

*2024/2/4発生の、東京・LPガスの交換作業中にガス爆発、火災

:LPガスボンベの交換作業を行っていた際に、何かの原因でガスボンベのガスに着火するなどした可能性。交換作業を行っていた業者の従業員1名がやけどで軽傷。付近を走る列車が一時運転見合わせとなり、約58,000人の乗客に影響が出た

*2024/2/6発生の、インド・爆竹工場で爆発、火災

:11名が死亡し、約150名が負傷。工場の従業員数は200-300名だが、事故当時工場内にいた人数は不明

*2024/2/7発生の、新潟・養豚場の豚舎で火災

:何かの原因で同分娩舎付近から出火した可能性。分娩舎内にいた母豚と子豚、計約2,900頭が焼死

*2024/2/8発生の、北海道・健康診断のレントゲン車内で一酸化炭素中毒

:出張診療の健康診断のレントゲン車内に何かの原因で一酸化炭素が滞留した可能性。レントゲン車はエンジンが切られており、発電機を使用して設備を稼働させていた



上記では2/6発生のインドの爆竹工場での爆発、火災事故をお知らせしましたが、2/1にはフィリピンでも爆竹工場で同様の事故が起きました。

2/1 フィリピン・爆竹工場で爆発、火災
フィリピン・ラグナ州カブヤオ市の爆竹工場で爆発、火災が起きた。同工場が全焼し、近隣の住宅の窓の一部が破損した。2名が死亡し、6名が重傷を負った。

また、1月にはタイで以下の事故が起きました。

1/17 タイ・花火工場で爆発
タイ・スパンブリー県の花火工場で爆発が起きた。がれきが広範囲に散乱した。従業員ら23名が死亡し、複数が負傷した。当局の調べでは、同工場では主に鳥を追払う音花火の製造をしていたが、旧正月を控えた煙火の需要増加に向け,大量の火薬類などが保管されていた。

花火などの火薬類を扱う工場での事故は大規模になることが多く、また、被害者が数多く出ることも多いです。

インドの事故では工場の従業員数は200-300名であるものの、事故当時工場内にいた人数は不明とのことで、被害者が増加する可能性があります。

さんぽニュース編集員 伊藤貴子