RISCAD Update 2024年4月第4週-5月第1週【週刊化学災害ニュース】
2024/4/19 12:00 – 2024/5/2 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2024年5月8日 10時00分
:出火時は不燃廃棄物の破砕処理作業中で、不燃廃棄物に混入したリチウムイオン電池が破砕されるなどして発火した可能性
:医療機器の洗浄に使用する過酢酸をタンクに補充しようとした際に、誤って次亜塩素酸ナトリウムを投入した可能性。投入作業をしていた看護師1名が喉の痛みで軽症
:工場倉庫の通路で床の油汚れを落とす作業中の事故。作業では、灯油が燃料の機械で水を温め、ガソリンが燃料の高圧洗浄機に入れて噴射して使用していたが、換気不足などにより機械や高圧洗浄機の排気ガスで一酸化炭素中毒が起きた可能性。工場から委託を受けた清掃会社の作業員5名が軽症
:アクリル製の筒にティシュペーパを詰め、筒の中に空気を入れて圧力を高めることで温度を上昇させ、筒の中のティシュペーパを発火させる実験を行っていたが、うまく発火しなかったため、ティシュペーパの代わりにフラッシュコットン(ニトロセルロース、硝化綿)を使用。詰める量が多すぎたため過度に発火し、筒が破裂した可能性。筒の破片が小学生3名を含む観覧客4名にあたり、打撲や切創などで軽傷
:酸素ボンベを使用していた際に、何かの原因で爆発が起きた可能性。ボンベを使用していた院長がやけどで負傷
:廃棄されていたポリタンクを誤って開け、シアン化合物やアルカリ性のガスなどを吸った可能性。従業員1名が軽症
:弾薬が古く、欠陥品であった可能性。また、事故前の数週間の熱波による高気温が爆発に関係した可能性。兵士ら軍関係者20名が死亡し、数名が負傷。近隣の民家で少なくとも子供1名が負傷
:現場には鉄鋼を切断した際に出た切粉が野積されており、縦約10m、横約20m、高さ約5mの山と、縦約10m、横約10m、高さ約5mの山があったが、いずれからも発煙していた
先週のRISCAD Updateはお休みをいただいたため、今週は通常より多い8件の事故事例をお知らせさせていただきました。
さて、ゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしたでしょうか。
毎年のことではありますが、ゴールデンウィークが終わると、祝日は7月の海の日までありません。大袈裟かもしれませんが、個人的にはここから海の日までというのが1年の1番の踏ん張りどころのような気がしています。
さぁ、海の日を目指して、頑張るぞ!(笑)。
さんぽニュース編集員 伊藤貴子