RISCAD Update 2024年6月第1週【週刊化学災害ニュース】
2024/5/ 30 12:00 – 2024/6/7 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2024年6月12日 10時00分
:農業用ハウス加温用の機器の地中配管の継目が腐食して、燃料の灯油約940Lが漏洩した可能性。施設外への流出はなく、県が油の吸着マットを設置し、漏洩箇所周辺の灯油を含む土壌の撤去を行った
:豚舎の屋根には温度管理のために電気ヒータが設置されており、ヒータ周辺が激しく焼けていることから、漏電により出火した可能性。飼育されていた豚約200頭が死んだ
:集塵機の修理のため溶接作業をしており,溶接の火花で周辺の塵などに着火した可能性。従業員1名が煙を吸って病院に搬送されたが軽症
:不具合の出たパネルの部品交換をしていた際に,何かの原因で出火した可能性。太陽光パネル1枚と周辺の草など約50平方mが焼けた
:次亜塩素酸ナトリウムとアルカリ性物質を約20Lを誤って混合したことで塩素ガスが発生した可能性。従業員1名が頭痛などで体調不良となり、病院に搬送された
:船内では修理のための溶接作業と清掃が行われており、溶接作業の近くで揮発性の高い可燃性成分を含むスプレーを使用し、溶接の火花で着火した可能性。事故当時、火気作業を行う際の監督責任者が不在であった。作業員7名が負傷して病院に搬送された
5/31、静岡の清掃工場で以下のような事故が起きました。
5/31 静岡・清掃工場で破砕機の爆発、火災
清掃工場の1階と2階の間にある破砕機で爆発,火災が起きた。消防が約1時間後に消火したが,同施設の窓ガラス10枚以上が破損した。破砕機横の運転室で破砕機を運転していた職員1名の顔にガラスがあたるなどして切創で軽傷を負い病院に搬送された。同日の同工場への廃棄物の持込みが中止された。警察と消防の調べでは,同破砕機は市民が持込んだ一般廃棄物の処理に使用されていた。
まだ原因は解明されていませんが、市の推測では、一般廃棄物に、燃えやすかったり、爆発しやすかったりする異物が混入していた可能性がないとは言い切れないとのことです。
インフラの破損や、人的被害が出るような事故を避けるために、ごみの捨て方は定期的に確認したいものです。
さんぽニュース編集員 伊藤貴子