RISCAD Update 2024年7月第4週【週刊化学災害ニュース】
2024/7/18 12:00 – 2024/7/24 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2024年7月24日 17時00分
:バイオマス発電所で発電燃料の木質ペレットの搬入中に爆発が起きた。同発電所の従業員が消防に通報した。消防出動時に火炎はなかったが,消防が放水を行った。同発電所の建屋の屋根の一部が吹飛んだ。同発電所の従業員1名が手や足にやけどを負って病院に搬送された。警察と消防の調べでは,トラックなどの車両2台が発電燃料の木質ペレットを地下の貯留槽に搬入中に,何かの原因で爆発が起きた可能性がある。負傷した従業員は,同車両の誘導を行なっていた。
:浄水場で地下水の浄化に使用する塩素ガスの漏洩が起きた。警報が発報し,駆付けた警備員が目や喉に痛みを感じたため,会社が消防に通報した。市が調査し,塩素ガスが検出されたため,ボンベの本弁を閉止して換気を行った。浄水場の稼働が一時停止されたが,断水などは起きなかった。市が半径約200mの立入を約10時間制限した。同警備員は医療機関に搬送されたが,けがはなかった。翌朝,近くの小中一貫校に登校してきた児童4名が体調不良となったが,医療機関で異常なしと診断された。塩素ガスの仮説配管を設置して,安全を確認し,立入制限が解除された。
:バイオマス発電所で3日前に爆発が起きた木質ペレットの貯留層で発煙が起きた。発電所の従業員が発煙と異臭に気付き,消防に通報した。消防車7台が出動し,発火を防止するために放水作業をして,約2時間後に消火した。けが人はなかった。爆発後の貯留層に残されていた木質ペレットから発煙した。
:メキシコ・ハリスコ州テキーラで蒸留酒蒸溜所のテキーラタンクの爆発,火災が起きた。消防士約40名が出動した。約23万Lのテキーラタンク1基が爆発し,他のタンク3基が火災に巻き込まれ,倒壊するなどした。従業員6名が死亡,2名が負傷した。会社の調べでは,従業員による保守作業中に爆発が起きた可能性がある。
さんぽのひろば編集室