RISCAD Update RISCAD Update 2025年8月第4週 – 9月第1週【週刊化学災害ニュース】

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投稿日:2025年9月17日 15時35分


炭素製品製造工場の黒鉛化炉で火災が起きた。近隣住民が消防に通報した。消防車19台が約57時間後に消火した。高温の炉に放水すると水蒸気爆発が起きる可能性があり,炉の温度が下がるのを待ったため,消火に時間を要した。出火時同工場内には従業員97名がいたが,けが人はなかった。警察と消防の調べでは,同工場では工業用の電極などを製造しており,電極の原料となる炭素に熱処理をする黒鉛化炉から出火した可能性がある。


火薬工場内の試験場で試験中の火工品の爆発が起きた。従業員3名が手や足への切創,やけどなどで病院に搬送された。警察と消防の調べでは,同工場ではロケットの発射や土木工事に使用する火工品などを製造しており,当時は屋外で火工品の試験中であった。


製油所の直径約39m,高さ約22mの空のガソリン用タンクの清掃作業中に酸素欠乏事故が起きた。同タンク内の洗浄作業を行っていた2名が倒れ,同工場の従業員が消防に通報した。消防が2名を救助し,病院に搬送した。警察と消防の調べでは,2名が救助された際,同タンク内の酸素濃度は通常より低下していた。最初に1名がタンク内で倒れ,救助しようとした別の1名も倒れた。

さんぽのひろば編集室