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RISCAD Update 2021年11月第5週-12月第1週【週刊化学災害ニュース】
2021/11/26 12:00– 2021/12/03 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2021年12月08日 10時00分
*2021/11/25発生の、ロシア・炭鉱でガス爆発
:炭鉱の深さ約250m地点でのガス爆発。坑内に滞留していたメタンガスに火花で着火した可能性。また、坑内の換気用送風機に付着していたほこりや石炭粉塵に着火し、坑内に一酸化炭素が充満した可能性。坑内に取残された作業員46名と救助に向かった救急隊員6名の計52名が一酸化炭素中毒などで死亡
*2021/11/26発生の、兵庫・自動車整備工場で火災
:整備中の車両のそばに置かれていた乾燥機付近から出火した可能性
*2021/11/28発生の、愛知・製鉄所の敷地内の資材倉庫で火災
:製鉄所では自動車用の金属製配管などを製造しており、火災の起きた倉庫は製鉄所のグループ会社の所有で、タイヤや養生テープなどの資材が置かれていた
*2021/11/29発生の、大阪・物流倉庫の火災で鎮火に5日以上
:医薬品や食品、工具などが保管されている6階建ての物流倉庫での火災。1階中央部分に積まれていた荷物運搬用の紙製パレット付近から出火した可能性。窓などの開口部が少ないため放水が届きにくく、また、内部に熱や煙がこもり消火活動が難航し、鎮火に5日と約8時間を要した
*2021/11/29発生の、愛媛・廃棄物処理工場で廃棄物の火災
:ナイロン系樹脂や建築廃材などをリサイクルして固形燃料を製造する工場での火災。工場約1,000平方mが全焼し、保管されていた段ボールや樹脂などの廃棄物が焼けた
*2021/12/01発生の、ドイツ・トンネル工事現場で不発弾が爆発
:地中に埋まっていた第2次世界大戦中の不発弾が爆発した可能性。4名が負傷し、うち1名が重傷
11月に日本各地の鷲神社(「おおとりじんじゃ」。「おおとり」は、大鷲、大鳥と書く神社もあり。)で開催される「酉の市」*という祭事があるのをご存知かと思います。これは、来たる新年の開運招福、商売繁盛を願うお祭りで、縁起熊手を授かれることで知られています。
*「おおとり」という名がつかなくても、酉の市が開催されている神社もあります。
酉の日とは干支(十干と十二支)を組み合わせた60の並びを暦としたもののうち、十二支が酉にあたる日のことを言います。
そして酉の市については、11月最初の酉の日の祭事を「一の酉」、二度目の酉の日の祭事を「二の酉」、そして三度目の酉の日の祭事を「三の酉」と呼びます。干支の暦は60日周期ですが、十二支については、12日周期で同じものが巡ってきます。そのため、年によっては、11月の30日間で、酉の日が二度であったり、三度であったりするわけです。
今年の酉の市は、「一の酉」が11/9、「二の酉」が11/21で、「三の酉」はありませんでした。
そんな酉の市についてですが、「三の酉」まである年は火災が多いという話を聞いたことがあるでしょうか。
東京消防庁 のサイト内のコンテンツ<消防雑学事典>に、 「三の酉の年は火災が多い?」という内容の記事が掲載されていました。
実は、「三の酉」まである年に火災が多かったという記録はないそうです。
謂れの起源は明治時代の風俗、文化と関係しているようです。ご興味があれば、「三の酉の年は火災が多い?」を読んでみてください。
寒さが本格的になり、空気も乾燥しています。先週更新した「RISCAD CloseUP」では、「冬に発生しやすい家庭内の事故ー年末年始に向けて再確認ー」でも触れたように、火災が多発するシーズンです。
火災予防に努め、火気の取り扱いには十分注意して、穏やかな2022年を迎えたいものです。
*「おおとり」という名がつかなくても、酉の市が開催されている神社もあります。
酉の日とは干支(十干と十二支)を組み合わせた60の並びを暦としたもののうち、十二支が酉にあたる日のことを言います。
そして酉の市については、11月最初の酉の日の祭事を「一の酉」、二度目の酉の日の祭事を「二の酉」、そして三度目の酉の日の祭事を「三の酉」と呼びます。干支の暦は60日周期ですが、十二支については、12日周期で同じものが巡ってきます。そのため、年によっては、11月の30日間で、酉の日が二度であったり、三度であったりするわけです。
今年の酉の市は、「一の酉」が11/9、「二の酉」が11/21で、「三の酉」はありませんでした。
そんな酉の市についてですが、「三の酉」まである年は火災が多いという話を聞いたことがあるでしょうか。
東京消防庁 のサイト内のコンテンツ<消防雑学事典>に、 「三の酉の年は火災が多い?」という内容の記事が掲載されていました。
実は、「三の酉」まである年に火災が多かったという記録はないそうです。
謂れの起源は明治時代の風俗、文化と関係しているようです。ご興味があれば、「三の酉の年は火災が多い?」を読んでみてください。
寒さが本格的になり、空気も乾燥しています。先週更新した「RISCAD CloseUP」では、「冬に発生しやすい家庭内の事故ー年末年始に向けて再確認ー」でも触れたように、火災が多発するシーズンです。
火災予防に努め、火気の取り扱いには十分注意して、穏やかな2022年を迎えたいものです。
【参考情報】
【参考記事】
さんぽニュース編集員 伊藤貴子