RISCAD Update 2022年7月第5週-8月第1週【週刊化学災害ニュース】
2022/07/29 12:00– 2022/08/04 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2022年08月10日 10時00分
:工場内で金属加工の際に出る金属片を集めるホッパコンベア付近から出火した可能性。高温のアルミニウムやアルミニウム粉末に放水ができないため、鎮火に時間を要した
:高さ約48mのサイロ内に貯蔵された穀物数1,000tが、夏季の気温上昇により発酵し、発酵熱の蓄熱により自然発火して火災が発生した可能性。火がくすぶり続け、約2週間後にサイロ2棟が倒壊
:倉庫内に段ボール箱に入れて保管されていた廃プラスチックは、40-60℃で発熱する性質を持ち、発熱により自然発火した可能性。倉庫約1,000平方mが全焼
:地上で開発した煙火の火花で枯草に着火した可能性。打揚従事者2名がやけどで軽傷。花火大会は新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催で、これまで打揚は海上の台船上で行われていたが、今年は台船が手配できず、陸上で打揚げていた。会場には約5万人の観客がいたが、開始後約8分で事故が発生し、花火大会はそのまま中止となった
*花火の事故に関する用語はこちらの記事をご参考ください。
打上花火に関係する事故とその用語【注目の化学災害ニュース】RISCAD CloseUP
:四輪車用のトランスミッションなどを製造する工場での火災。工場内で出た金属屑を吸込むために使用されていた集塵機1台が焼けた
:倉庫にはマグネシウムやプラスチック廃材などが保管されていた。マグネシウムは放水消火ができないため、消防が周囲の民家や山林などに放水して延焼を防ぐなどした。約62時間後に鎮火したが、倉庫1棟約120平方mが全焼し、別の2棟が焼けた
7/30 三重・花火大会の仕掛花火の火花で枯草の火災
仕掛煙火の火花で枯草に着火し、枯草など約35平方mが焼け、大会が一時中断した。けが人はなし
事故が起きた花火大会は、いずれも新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催であったそうです。
今年は同様に、新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となる花火大会が多そうです。3年ぶりということは、物心ついてから打上げ花火を見るのが初めてというお子さんが多くいることでしょう。感染予防と熱中症対策をして、楽しい思い出を作ってほしいですね。
さんぽニュース編集員 伊藤貴子