RISCAD Update 2024年2月第3週【週刊化学災害ニュース】
2024/2/9 12:00 – 2024/2/16 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2024年2月21日 10時00分
:市が企画した特別授業で、講師として大学の教員を招き、液体窒素を小学校の体育館の床に撒いて気化する様子を観察するなどの実験を行った。小学校計4校で計33名の児童に肌の痛み、赤みなどの症状が出た。うち3名が病院を受診して軽度の凍傷と診断された。実験に対する安全対策が不足していた可能性
:セメントを製造する際に燃料として使用するタイヤチップを焼却炉に運搬するために使用しているベルトコンベアの火災。工場では、2023/11に同じ場所で火災が起きていた
:建替のため解体作業中の交番での一酸化炭素中毒。交番にシートをかけた状態で発電機を使用して作業をしており、換気不足により交番内に一酸化炭素が滞留した可能性。作業員5名が頭痛や吐気で病院に搬送された
:マンションは防水工事中で、当日も夕刻まで業者が作業をしていた。使用していた塗料や硬化剤などが凝固しないよう、電源が入った電熱シートの上に置かれており、塗料や硬化剤の発火または電熱シートの過熱により出火した可能性
:岩盤の掘削のため発破の準備をしていたが、火薬類への電気による点火前に何かの原因で火薬類が爆発した可能性。作業員1名が足に重傷
:トラックは車両の両側に積載したボンベ内の圧縮天然ガスを燃料としており、何かの原因で漏洩したガスに着火するなどした可能性。消防士9名が負傷し、うち2名が重傷を負った
2/9に神奈川の消防署で以下の火災が起きました。
2/9 消防署で電源タップの火災
消防署で電源タップの火災が起きた。職員が焦げ臭に気付き、壁面のコンセントに接続された7個口の電源タップの1個の焦げを確認した。けが人はなかった。消防の調べでは、同電源タップにはパソコンやルータ、シュレッダなど計13台の電源プラグがたこ足配線の状態で接続されていた。同電源タップの定格容量は1,500Wであったが、電源プラグが接続された機器の合計消費電力は約1,200Wであった。
このような電源タップの火災は私たちの身の回りでも起きる可能性があります。使用している電源タップの定格容量を確認して適切に使用することはもちろん、周辺に埃が溜まっていないかなどを確認し、安全な使用を心がけましょう。
【参考記事】
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さんぽニュース編集員 伊藤貴子