RISCAD Update 2021年4月第5週-5月第1週【週刊化学災害ニュース】
2021/04/23 12:00– 2021/05/06 12:00時点までのニュースファイルをお送りいたします。

投稿日:2021年05月12日 10時00分
:パソコンの部品などを製造している工場での火災。消火に17時間を要した。逃遅れた工場の従業員6名と救助に向かった消防士2名が死亡
:新型コロナウイルス(COVID-19)感染症患者を含む約120名の患者が入院中の病院の、集中治療室(ICU)付近での医療用酸素ボンベが原因とみられる火災。入院患者や見舞客などのうち、200名が救出されたが、82名が死亡し、110名が負傷。火災拡大を防ぐため、患者の酸素補給器に酸素を供給する配管の弁を閉止したことや、避難のため患者の酸素補給器を外したことで死傷者が増加した可能性
:金属スクラップを集積する荷捌き所で、金属スクラップから出火した可能性。野積みされた金属スクラップの置場約1,000平方mが焼けた
:爆発でボイラ熱源の木製チップや石炭が飛散し、隣接するパチンコ店の駐車場に駐車中の車両1台が全焼するなどした。ボイラは木製チップと石炭を燃料として、工場の電源確保のため、年に2回の修繕を行いながら約25年間使用されていた
:アセトンや消毒用アルコールなどの可燃性の化学物質を扱う工場での爆発、火災。製造機器から出た火花か電気系統の不具合により出火し、可燃性の化学物質に着火した可能性
:ガス化炉の石炭ガスを熱する設備の継目付近からガスが漏洩して着火した可能性。発電所は、2021/9の本格稼働を目指して試験運転中で、2021/4末から継目付近からのガス漏洩を数回確認しており、対策を検討していた
沖縄地方については平年より5日、奄美地方については平年より7日早い梅雨入りとのことです。驚くべきは九州南部の梅雨入りの早さで、平年より19日早く、統計史上2番目に早さであるとのことです。(ちなみに九州南部の梅雨入りが統計史上最も早かったのは56年前の1956年で、なんと5/1であったそうです。)
桜の開花や、私感ではありますがその他の植物の動向を見ると、今年はどうやら季節が早め早めに進んでいるように感じられます。
大型連休が終わり、5月も中旬。関東甲信地方では、平年ですと6月7日頃に梅雨入りを迎えますが、今年はそれより早いかもしれません。
近年は梅雨時の豪雨災害が増加しています。災害対策は早めにしておきたいものです。
【参考記事】
- これからの時代を生きる心得−自然災害に備える−【注目の化学災害ニュース】2020年7月のニュースから RISCAD CloseUP
- 自然災害への心構えと備え−通電火災を防ぐには− 【注目の化学災害ニュース】RISCAD CloseUP
- 自然災害への心構えと備え−自然災害と一酸化炭素中毒− 【注目の化学災害ニュース】RISCAD CloseUP
- 自然災害への心構えと備え−水害時のLPガスボンベ流出への備え− 【注目の化学災害ニュース】RISCAD CloseUP
