研究内容

環境教育用教材開発

LCT(ライフサイクル思考)育成のために、行動レベルの環境負荷の定量をIDEAの活用により実施することができます。例えば、食事、洗濯、掃除などについて、それをおこなうために必要なものや行動を洗い出し、IDEAを用いることによって上記の項目ごとに環境負荷量を算出することができます。それによって、以下のことがわかります。

  1. どんなものまたは行動が、どの種類の環境負荷項目を、どれだけ排出しているかを算出できます。
  2. どんな方法によって、どの種類の環境負荷項目を、どれだけ削減できるかを算出できます。

IDEAを利用して日常生活に由来する環境負荷量を算出することによって、環境問題を身近な問題として受け止めることができます。また、環境教育への展開も可能です。

以下は、日常生活のうち食事についてのIDEAの活用事例です。
日本の食卓に供される頻度の多い単品メニュー約120品について、IDEAを用いて温室効果ガス排出量(Green House Gases: GHG)を算出しました。

1人あたりのGHG(4人分調理)

カレーライス4人分を例に挙げて分析すると、IDEAを利用することによって、食材ごとにGHGを算出できます。カレーライスのメイン具材はGHGが少ない順番に、なす(露地)、エビとイカ、なす(施設)、鶏肉、豚肉、牛肉であることがわかりました。

また、IDEAを利用することによって、行動ごとにGHGを算出できます。カレーライスの例では、食材を切り分ける大きさや、鍋底への水滴の有無によって、火にかけるという行動時間が変化します。食材を小さく切ること、鍋底の水滴を拭くことなどによって、火にかける時間が短くなり、それに応じてGHGが少なくなることがわかりました。

上記の結果から、GHGを低減するためには、食材をなす(露地)やエビとイカなどに変更すること、食材を小さく切り分けたり、鍋底の水滴を拭くことが有効であることを確認でき、さらにそれぞれの対策によって何kgのGHGを低減できるかを確認できました。