メンバー紹介

田原 聖隆Kiyotaka Tahara

IDEAラボ ラボ長[首席研究員]

田原 聖隆Kiyotaka Tahara

IDEAラボ ラボ長[首席研究員]

[所属部門]

安全科学研究部門
IDEAラボ(Research Laboratory for IDEA)

[連絡先メールアドレス]

k.tahara@aist.go.jp

自己紹介

産総研入所前は主に、LCAを用いて地球温暖化対策技術や新技術のCO2削減量などの評価を行ってきました。特に博論では自然を利用したCO2対策技術に着目し、各自然エネ発電方式の建設時、運用時のCO2排出量、エネルギー使用量を求め、エネルギーペイバックタイム、1kWhあたりのCO2排出量の算出、また、CO2ペイバックタイムという評価法を提案し発電技術の評価を行ってきました。それに加え、ポスドクでは植林を実際に西オーストラリアで実施するプロジェクトに参加し、植物の生理学、土壌学と言った、農学的分野も少しかじりながら、技術導入に関する研究を行ってきました。植林地はGoogleの地図でも確認できるくらい大きなものです。西オーストラリア州にありますので、探してみてください。
産総研入所後はLCAの本丸を担うため、チームのみんなでLCAソフトを開発したり、インベントリデータベースの構築を行ってきました。JEMAI-LCA ProやSimple-LCAは多くの方のなじみのソフトになっていると思います。また、環境効率の研究も進めており、製品や企業や産業の環境パフォーマンスを評価する手法を開発しています。温暖化対策のために排出量規制などに、本手法が使えるのではと思っています。
インベントリデータ作成は終わりが無く、研究者だけでは作れるものではありません。データは無いものですので、企業の皆さんと一緒に作っていければと思っています。よろしくお願いします。

研究概要

LCA研究、地球環境、環境効率、化学工学
環境効率指標開発、持続可能な消費、インベントリ分析担当

略歴

1998.03 成蹊大学大学院工学研究科工業化学専攻 博士課程修了卒業
1997.04-1999.03 日本学術振興会特別研究員
1999.04-2001.03 科学技術振興事業団博士研究員
2001.04-2003.03 産業技術総合研究所ライフサイクルアセスメント研究センター 環境影響評価研究チーム 研究員
2003.04-2008.03 同研究所同研究センター環境効率研究チーム チーム長
2008.04-2010.12 同研究所 安全科学研究部門 社会とLCA研究グループ 主任研究員
2010.12-2017.04 同研究所 同研究部門 同研究グループ 研究グループ長
2017.04- 現職

受賞

1998年  化学工学会ベストリサーチャー賞授与
2008年  日本環境効率フォーラム 奨励賞
2013年  日本エネルギー学会進歩賞(学術部門)
2016年  日本LCA学会 功績賞
2017年   LCA日本フォーラム 経済産業省産業技術環境局長賞