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    概要

    安全科学研究部門では、技術研究組合単層CNT融合新材料研究開発機構(TASC)に参画し、(国研)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの委託研究「低炭素化社会を実現する革新的カーボンナノチューブ複合材料開発プロジェクト」(P10024)において、カーボンナノチューブ(CNT)などのナノ炭素材料の自主安全管理のための技術開発を進めてきました(http://www.nedo.go.jp/activities/ZZJP_100020.html)。

    このたび、ナノ炭素材料を取り扱う事業者などが、安全性試験を行う際の参考として、下記の文書を作成・公開しました。自主安全管理の参考としてご活用いただければ幸いです。
    (プレスリリースはこちら)

    ナノ炭素材料の安全性試験総合手順書

    ナノ炭素材料の試料調製と特性評価、培養細胞試験および動物試験の手順を、「ナノ炭素材料の安全性試験総合手順書」としてとりまとめました。

    本手順書は、主に(1) ナノ炭素材料の分散液試料の調製、(2) ナノ炭素材料の分散液試料の特性評価、(3) 動物組織中のナノ炭素材料の分析、(4)ナノ炭素材料の分散液試料を用いた培養細胞試験、(5) ナノ炭素材料の分散液試料を用いた動物試験から構成されています。また事業者が利用しやすいように具体的な実施例を付属しました。なお、ここでの安全性評価とは、ナノ炭素材料製造に関わる労働者の安全衛生管理を想定とする吸入経路を対象にしたもので、経口や経皮を対象にしたものではありません。また、本書に準拠して得られた試験結果は、急性炎症を中心とした呼吸器への影響や、遺伝毒性を評価するものであり、安全性全てについて保証するものではありません。

    (クリックしてダウンロード)

    (クリックしてダウンロード)

    内容等に関する問い合わせ先:tasc3-ml@aist.go.jp (@を小文字に変えてください)
    同NEDO委託研究「低炭素化社会を実現する革新的カーボンナノチューブ複合材料開発プロジェクト」(P10024)によるCNTの「安全性試験手順書」と「作業環境計測手引き」「ナノ炭素材料の排出・暴露評価の手引き」はこちら