リスク評価戦略グループ
リスク評価戦略グループ

研究職員:8名
内藤 航 加茂 将史 藤田 克英 篠原 直秀 竹下 潤一 岩崎 雄一 眞野 浩行 森山 章弘
契約職員等:10名
概要
化学物質(マイクロプラスチックを含む)、ナノ材料および新型コロナウイルス感染症等のリスク評価研究を実施しています。具体的には、ナノ材料等のイノベーションの推進に必要なリスク評価のための手法の開発と適用、リスク評価に必要な欠如データを得るための計測や手法の開発、実際の環境のリスク評価とその例示、社会課題の解決を志向するリスク評価の実践などの研究を推進することで、産業と環境が共生する持続可能な社会の実現と社会課題の解決に貢献することを目指しています。
研究内容
化学物質のリスク評価・管理技術
- 数理科学的手法によるヒト健康および生態のリスク評価のための有害性推論手法の開発
- 定量的な生態リスク評価に資する種の感受性分布(SSD)の予測手法の開発
- 数理モデルを活用した複合曝露影響や個体群レベル評価に関する手法開発および毒性試験による検証
数理モデルを活用した複合曝露影響や個体群レベル評価に関する手法開発および毒性試験による検証
- 化学物質の複合曝露影響の評価のためのモデル・統計的検定理論・組み合わせ最適化手法の開発
- 個体群レベルの生態リスク評価のための評価手法の開発
化学物質の曝露による個体群レベルの影響(集団存続時間の減少)のイメージ
休廃止鉱山や海域等における金属類の実践的リスク評価
|
![]() 河川での野外調査の様子 |
生物応答試験を活用したリスク管理手法
|
![]() 試験に用いる装置と生物(ミジンコ) |
マイクロプラスチック(MP)の環境リスク評価
- MPの環境リスク評価に必要な研究課題の抽出とリスク評価における留意点の明確化
- MPの環境リスク評価の手順を具体的に明示した概念モデルの提示と試行的リスク評価の例示
(環境暴露モデリンググループおよび排出暴露解析グループと連携して推進)
室内環境曝露評価
- 室内における化学物質等の挙動の解明や曝露・リスク評価の高度化に向けて、実験室及び実環境でのSVOC類の放散速度・吸着速度の測定、経皮曝露量の測定。室内のカビ・ダニ・エンドトキシンに関する実態調査
- 室内の換気、粒子の挙動についての実態調査
簡便な試験手法の標準化と普及活動
|
||
![]() |
![]() |
|
試験手法に関する手順書 |
新型コロナ感染症対策に資する公共交通機関および大規模集客施設等における換気等の計測と評価
新型コロナウイルス感染症リスクや対策効果の評価に資するエビデンスの取得と効果的な感染リスク対策の実現
に貢献するための調査研究を実施
- 公共交通機関の実際の車両等における換気や粒子挙動の計測と評価
- スタジアム等での密集・密閉の状況把握のためのCO2濃度計測と評価
- 呼気・咳シミュレーターを用いた飛沫・飛沫核の可視化・定量化試験
![]() |
![]() |
![]() |
研究紹介