暴露計測研究グループ
暴露計測研究グループ

研究職員:4名
篠原 直秀 小栗 朋子 頭士 泰之
契約職員等:6名
概要
様々な化学物質や粒子状物質について、計測に基づき、それらの排出・暴露の評価、実態や挙動の解明、リスクや対策の評価を行っています。主な取り組みとしては、再生プラスチックやマイクロプラスチック、ナノ材料の評価、住宅室内および公共交通機関車内の環境評価、ダスト・食事・消費者製品等及び生体試料(尿や血液など)に含まれる化学物質の分析による暴露評価、混合物の網羅的計測手法による暴露・リスク評価を実施しています。
研究内容
プラスチックやナノ材料の評価
再生プラスチックやマイクロプラスチックの評価
- 再生プラスチック中に含まれる化学物質や元素の評価
- 環境中のタイヤ摩耗粒子等のマイクロプラスチックの評価
![]() 蛍光X線分析装置 |
![]() ![]() 再生ペレット |
ナノ材料の安全性評価
- ナノ炭素やナノセルロースの飛散粒子の排出・暴露評価
- 事業者の自主安全管理を支援することを目的として、手引き、事例集、安全性評価書を公開
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
製造現場の環境調査 | ナノ炭素やナノセルロースの安全性評価に関する文書(ダウンロードはこちら) |
住宅室内および公共交通機関車内の環境評価
室内環境における暴露評価
- 室内における化学物質等の挙動の解明や暴露・リスク評価の高度化を目的とした、実験室及び実環境での半揮発性化合物(SVOC)の放散速度、吸着速度、経皮暴露量の測定
- 住宅室内のカビ・ダニ・エンドトキシン・放射性セシウムに関する実態調査
![]() 室内環境計測の様子 |
公共交通機関における環境の見える化
- 建建築物の室内および公共交通機関の車内における換気状況および粒子挙動の実態調査
- 公共交通機関の車内の空気質・温熱環境の計測と評価、および空気質の清浄化と可視化の検討
- 各種条件下における車内外のセンサー応答値の確からしさの評価
![]() 車内での見える化システムのデモの様子 |
人の周辺環境と体内動態モデル
化学物質体内動態モデル及び暴露逆推計モデル構築
システムの開発
- ヒューマンバイオモニタリングによって得られた生体試料中濃度と、暴露モデルによって得られた暴露量とを結びつける暴露逆推計モデルを構築
- 暴露量評価のために、ダスト・食事・消費者製品等に含まれるフタル酸エステル類等の化学物質濃度を分析
![]() |
複雑混合物の暴露解析・リスク評価
混合物の網羅的計測手法
- 環境中や製品中に含まれる様々な化学物質(混合物)について、先端計測装置を用いて、網羅的かつ簡便に一斉計測する手法を開発
![]() 網羅分析用装置 2次元ガスクロマトグラフィ (GC) |
![]() 2次元GCによる試料中多数成分の検出 |
先端計測データを活かす評価用プラットフォーム開発
- 混合物の網羅的計測データに対し、直接的にリスク評価を行える技術及びプラットフォーム開発
- 混合物に含まれる沢山の物質を取りこぼしなく評価対象に加え、簡便・迅速に評価できる手法の開発
Mixture Touch: 混合物計測データを解析・評価するwebプラットフォーム
研究紹介